東北大学医学部開設百周年記念事業の一貫として計画され、敷地は星稜キャンパス内に位置し、記念樹であるヒポクラテスの木を含め、多くの既存樹に囲まれた場所が敷地として選定されました。歴史ある大学キャンパス内の既存樹を残すコンセプトから、建築と共存させるため樹木を避けるようにえぐられた複雑な平面形状は、鉄骨造の純ラーメン構造とすることで単純化しています。結果として大学講堂として支障のない限り自然光を採り入れた明るい講堂となりました。講義、講演会、会議等の使用を想定した星稜オーディトリアムは、木漏れ日のような穏やかな光が入り込む280席の講堂として運用されています。世界に羽ばたいていく大学生が講義を受ける姿をイメージしながら、設計を担当しました。
（株式会社岡田新一設計事務所 在籍時担当作品）
2013.07～2014.09
計画敷地 ： 宮城県仙台市青葉区星陵町2-1
発注者 ： 国立大学法人 東北大学
主要用途 ： 大学講堂
敷地面積 ： 113,522.88㎡
建築面積 ： 569.04㎡
延床面積 ： 1,008.71㎡
構造 ： S造
階数 ： 地上2階