都市のイメージを用いた前橋市活性化重点地区のグランドデザインに関する研究
– 4番8番街区を敷地とした新たな公共空間の設計 –























設計の足がかりとして、都市のイメージ調査を行い、前橋市民の経験や記憶を顕在化することで、前橋の独自性を定義しました。調査研究の結果、アイデンティティの高い中心市街地は商業地として衰退化しています。そこで、歴史的中心市街地としての新たな価値を建築という居場所を通して解決することを試みました。設計の空間概念とした「ZONE」とは一般的な「広場」と近い性質をもっていますが、従来のゾーニングされた公共空間では生まれない多様な空間の広がりを獲得できるものと考えました。24時間稼働し続ける建築、時間帯によって居場所をシェアしていく空間性を追い求め、都市の表と裏、建築の表と裏について再考し、東日本大震災以降の「人の集まる場所」とは何か、改めて問い直すプロジェクトです。


2011.03~2012.03
計画敷地 : 群馬県前橋市
主要用途 : 複合施設
敷地面積 : 11313.6㎡
建築面積 : 7788.1㎡
延床面積 : 23179.8㎡
構造 : RC造+S造
階数 : 地上4階

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