出光美術館(門司) web≫

株式会社岡田新一設計事務所 在籍時担当作品

















門司港の建造物は、近代産業遺産として保存され、イベントが絶えない「門司港レトロ」として整備されています。 敷地は、その中心部の「第一船だまり地区」北端に位置しています。JR門司港駅から美術館に向かう道中には、近代日本を支えた多くのレンガ建築と出会えます。北九州市門司区は、出光興産の創業地であり、発注者のこの場所に対する深い思いをレンガタイルという素材に込めています。新美術館は、高潮、防犯、安全性に配慮し、コンパクトな3階建てにすることで、展示室や収蔵庫を2階以上に計画しています。歴史保存地区の中で、外観のデザインはレンガタイルとコンクリート打放しのシンプルな構成です。還元焼成のレンガタイルは色調選別を行わず、自然な色むらをあえてそのまま採用しています。敷地両端部は広場や緑地とすることで地域に開けた場所と位置付けました。三角形の偏平した敷地の中で奥行きを生み出し、立ち寄りやすい佇まいの美術館です。景観規制の厳しい門司港レトロ地区において、設計期間中には景観協議を行い、都市の背景となる美術館を目指し、設計・監理を担当しました。
(株式会社岡田新一設計事務所 在籍時担当作品)


2014.08~2016.06
計画敷地 : 福岡県北九州市門司区東港町2番3号
発注者 : 公益財団法人 出光佐三記念美術館
主要用途 : 美術館
敷地面積 : 2,435㎡
建築面積 : 1,098.21㎡(既存含む)
延床面積 : 2,604.93㎡(既存含む)
構造 : RC造+S造
階数 : 地上3階
写真撮影 : 走出直道(エスエス東京)

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